どうしてストレートネックになるの?
ストレートネックという症状はご存じでしょうか?
ストレートネックとは、本来であればゆるやかなカーブを描いているはずの首の頚椎(けいつい)という骨が前傾姿勢を続けることでまっすぐになってしまった状態です。
頸椎のS字カーブが失われることで、首の痛みだけではなく肩こりや頭痛など身体に様々な不調をもたらせることもあります。
現在、日本人の8割以上が予備軍だともいわれているこの「ストレートネック」。
原因はなんなのでしょうか?
【ストレートネックの原因】
●スマホのいじりすぎ
ストレートネックは、悪姿勢でスマホを長時間操作することで生じやすいため、「スマホ首」とも呼ばれています。
スマホやパソコンを操作する際は、自然と頭部を肩より前に突き出す姿勢になります。
この姿勢を長く続けると頭の重みで首の周辺には相当な負担がかかり、負担がかかった状態が長く続くと頚椎がまっすぐになり、ストレートネックになってしまいます。
人の頭はボーリングの球ひとつ分の重さがあり、あの重いボーリングの球を首が支えているとイメージしてください。
悪い姿勢を続けていると、首に相当な負担がかかってしまうのです・・・
●猫背や反り腰
猫背の方は前かがみの姿勢は、首の周辺に絶えず負担が生じストレートネックになりやすい傾向があります。
また、妊娠や出産を経験した女性は骨盤が前傾する「反り腰」になりやすいですが、反り腰になると腰だけでなく首にも負担がかかるため、反り腰の方はストレートネックにもなりやすいといわれていります。
さらに、ピアノの演奏などの特殊な姿勢を続けることもストレートネックの原因になり、ストレートネックはピアニストの職業病だとも言われています。
ストレートネックを楽に!
「原因不明の肩こり」や「頭痛」「めまい」などはストレートネックが原因の場合があります。
スマホを長時間使用する方や、ピアニストのように首を突き出す姿勢で長時間にわたって作業をする方は、ストレートネックの対処法を知っておくと大変役立ちます。
【ストレートネック対処法】
●「あご押し体操」をする
あご押し体操はとても簡単にできるのでぜひ試してみましょう。
まず、
あごの先端に指を置き、後ろに押したり戻したりを2~3回繰り返します。
これを15~30分おきに行ます。
●ストレッチをする
ストレートネックの改善に良いストレッチの方法をいくつかご紹介します。
※いずれのストレッチも呼吸を整えてゆっくり行うことがコツです。
[首動かしストレッチ]
首を左右にゆっくりと傾ける動作を行い、次は視線を正面に向けたまま首だけを左右に動かします。これを2~3回繰り返してください。
[フェイスタオルストレッチ]
タオルの両端を持って首の後ろにタオルを当て、頭を後ろに倒しながらタオルを持った両手を上に引っ張ります。
そのままの状態であごをゆっくり引き、その状態を5秒間維持します。
これを5回繰り返してください。
[寝ながらストレッチ]
棒のように丸めたタオルを首の下に置いて寝転びます。
その姿勢を5分間維持し、5分経ったら首を右に傾け、その状態を10秒間維持します。
次は首を左に傾け、その状態を10秒間キープします。これを続けて行ってください。
健康堂整骨院下丸子院の【ストレートネック】アプローチ法
ストレートネックへのアプローチとしては、痛みの緩和だけでなく生活習慣の改善も重要となります。
当院では痛みの原因を明確にさせ、鍼や姿勢矯正をして痛みの除去を行いながら、日常の生活動作についての改善ポイントのアドバイスもしています。
まず、ヒアリングや触診を念入りに行いながら、どこに原因があるのかを突き止めることから始めます。
その時点で頚椎ヘルニアなどの疑いがある場合は、病院でレントゲン検査をしてもらうようにお願いしています。
初期では首まわりをアイシングして炎症を抑え、マッサージを行いながら、首の痛みの原因となる生活習慣などについてもレクチャーしていきます。
無意識にやっている「くせ」に問題があったり、枕などが合っていないということもありますので、ヒアリングした際の内容と含めて指導させていただきます。