骨盤というとなんとなく腰周辺にある骨をイメージされるかと思います。
位置的には正解です!
しかし正確には骨盤は一つの骨ではありません。
骨盤には、仙骨や腸骨、恥骨、坐骨といった骨が組み合わさってできた部分のことであり、これらの骨の総称になります。
その骨盤には、「上半身の重みを支えたり下半身からの歩行による衝撃を和らげたりする役割」や妊娠中に「外部の衝撃から胎児を守ってくれるという役割」があります。
そのため、骨盤は「人間の要となっている部分であり二足歩行を支えている重要な部分」となります。
そんな大切な部位である骨盤ですが、ちょっとしたことが原因でゆがんでしまうことがあります。
一度ゆがんでしまった骨盤を元に戻すのはそう簡単なことではありません。
そのため、骨盤がゆがむ原因をきちんと知っておき、事前に予防することが大切になります。
【骨盤がゆがむ原因】
日常生活の中で以下のような癖や習慣は、骨盤のゆがみに繋がります。
●姿勢が悪い
長時間におよぶデスクワークや立ち仕事は、骨盤をゆがませる原因となる”猫背”や”反り腰”を誘発することがあります。猫背や反り腰といった姿勢の悪い状態が慢性的に続くと、骨盤のゆがみはどんどん重症化していくでしょう。
●日常生活の癖
「気がつくといつも左足を組んでしまう」「左肩にだけカバンをかけてしまう」といった日常生活でのちょっとした癖が骨盤のゆがみにつがなることもあります。こうした癖は早く改善しないと、身体の片側にだけ筋肉がついてしまい、背骨や骨盤が傾く原因となります。
●ケガ
ケガをした部分をかばった状態で生活を続けていると、身体全体のバランスが崩れてしまい、骨盤のゆがみにつながることがあります。ケガをした際はしっかり完治させたのち、適切なリハビリを行って身体にゆがみが生じないようにすることが大切です。
骨盤のゆがみを放置してしまうと・・・
骨盤は身体全体を支えている重要な部分です。
そのため、骨盤のゆがみを改善せずに放置しておくと、身体にさまざまな不調が生じやすくなります。
【骨盤のゆがみが引き起こす症状】
骨盤のゆがみは、以下のような症状を誘発する可能性があります。
●腰痛
本来なら身体をしっかりと支えてくれているはずの骨盤がゆがんでしまうと、その分の負担が身体の別の部分にかかることになります。その結果、腰の筋肉などにいつも以上の負荷がかかることとなり、腰痛の発症原因となることもあります。
●むくみ
骨盤がゆがむと、代わりに腰や肩、脚などの筋肉に負担がかかることになります。いつも以上に負荷がかかった筋肉はこり固まることが多くなるため、血流が悪化してしまうこともあるでしょう。そうなると”むくみ”といった形で不調が現れることがあります。
●生理痛
骨盤は子宮の周りに配置されているため、ゆがみが生じると子宮や卵巣を圧迫してしまうことがあります。
そのため、場合によっては生理痛や生理中の出血がいつも以上にひどくなってしまうこともあるでしょう。
【対処法】
骨盤のゆがみによる症状が生じてしまった場合は、以下のことを試してみましょう。
●腹筋や大腰筋を鍛える
腹筋や大腰筋は、骨盤を支える上で重要な筋肉です。しっかりと鍛えることで、骨盤矯正の効果があります。
●姿勢に気をつける
荷物を左右バランスよく持つようにしたり、意識的に猫背にならないように注意したりしてみましょう。
軽度の骨盤のゆがみであれば、これだけでも改善する可能性があります。
これらのことを行っても骨盤のゆがみが改善しない場合は、整骨院などで施術を受けるようにしてください。
当院にご来院いただければ、骨盤の仕組みをしっかりとご説明した上で、もっとも適切な改善方法をご提案いたします。